中学校と吹奏楽部と
またまた、次の日。
今日は、
トロンボーン→ホルン→サックス→トロンボーン
初めのトロンボーンは、なっちと行った。
「2人きました~!!」
あの男の子だった。
声が小さめで、あまり聞こえないのか、なっちはおろおろしてる。
あれ? 持ち方…どうだっけか。
「こう」
あ、わかった。
なんか、先輩→あたし→なっちに教えてるみたい。
今回こそは!と、トロンボーンをもちあげる。
今回は、ファの音までやった。先輩は「すげ~」と呟き、私を見るなり「どうしよ…」と、考え出した。
私は思わず、カワイイ、と感じた。
ホルンは、ファまで。
余裕、余裕。
サックス…
これはならなかった。
さっきの先輩が一年生に教えながら見てる。
吹く度にスゥーって風の音がする。
さっきの先輩にいま教えられてるのは友達のちか。
そこで、先生がきた。
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