朝起きて鏡の前に立ったとき。
自分が一番ブスな瞬間だと思う。
それからご飯を食べて洗顔して、血色が少し良くなって少しホッ。ファンデーションを塗って、髪を整えて「いつものわたし」の土台が出来たらようやく平常心。マスカラ、チーク、ネイル…「盛る」工程は戦闘モードだ。
女子という生き物は、外へ出る時点で既に何重もの「ウソ」で武装している。自分を飾るウソは標準装備なのだ。そして化粧を落とすたび鏡の前でため息を吐く。毎日はその繰り返しだ。
だから夢を見る。生まれながらに美しいものになりたいと願う。だけど。
この作品を読んで気付いた。
そう願う心が「きらきら」の第一歩だって事に。
飾る私も寝起きの私もどちらも「私」だと胸を張れるまで。足掻こう、女子たち!その輝きに気付いてる人はきっと、傍にいる。