お姫サマの暴走
いったん唇を離して、顔を覗き込む。

頬にかかった髪を指で払う。


「ほんとにいいの? フリだけ……とか言わせねぇからな」


って問いかけると、ウン……と小さく頷いた。


そして覚悟を決めたみたいに、目を閉じる。





あー……朝っぱらから何やってんだよ、オレら……。


なんて思いつつも、もう体は勝手に動く。


もう一度キスをしながら、リボンタイに指をかけた


その瞬間……。
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