お姫サマの暴走
ドシドシと大げさなぐらい足音を立てながらベッドに向かう。


無言のまま布団に入った。


「も、寝る」


ちょとふてくされたようにそう言って、頭まで布団にもぐる。


するとすぐにその布団をめくられた。


「え……?」

と驚くオレの唇に、チュッて彼女の唇が触れた。


「おやすみなさい」


甘い香りとその笑顔に、また完敗。

熱出そう……。

やっぱコイツは天然で男振り回すタイプだ。
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