お姫サマの暴走
そう問いかけるとコクンと頷く。



「無理」



速攻却下して、また布団にもぐりこんだ。



「えええええ!」


不満げな声を上げる日向。

布団がぐいぐいとひっぱられる。


「やめろ。オレ徹夜明けなんだって。寝かせろっ」


そうだ。

今夜はバイトもあるし、ここで眠っておかないと、非っ常――に困る!



――ん?

というか……


オレはあることを思い出し、パッと顔だけ布団から出した。


「つか、なんでそんなこと言われてんの? お前そういう小説は書くのやめたんじゃなかったっけ? ひょっとしてまだそんなエロい小説書いてんの?」
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