奇跡? ペア宿泊券と強引な天敵課長
「というわけで、ペアの相手、俺がなってやる。お前、行く相手がいないから、あっさり譲渡しようとしたんだろ」
当たっているだけに言い返せない。
「宿泊日は十二月二十四日、イヴか。まっ、次の日、日曜だし、ちょうどいいな」
イヤイヤ、ちょっとお待ちを!
何故、私が貴方とペアとなり、クリスマスを共に過ごさねばいけないのですか?
まぁ、食事は譲歩しましょう。だが、宿泊ですよ。お泊りですよ。
メチャクチャ突っ込みどころ満載なのですが……。
「とにかくだ、俺はイヴにグランドステイKOGOのディナーを食べ、泊まりたい。お前、あの時、何でもします、と言ったよな。湯本紗枝ともあろう人間に二言はないよな」
ここまで嫌味いっぱいに言われたら、迎え討つしかないじゃないか!
悔しさいっぱいだが、「承知しました」と答え、当日はどんな方法でやり込めてやろうか、と早速、画策する。
そんな私に、課長は何故かティッシュを一箱投げてよこした。
「お前のところにも一箱置いておけ」
それはどういう意味? と首を捻り、課長の後姿を見送る。
当たっているだけに言い返せない。
「宿泊日は十二月二十四日、イヴか。まっ、次の日、日曜だし、ちょうどいいな」
イヤイヤ、ちょっとお待ちを!
何故、私が貴方とペアとなり、クリスマスを共に過ごさねばいけないのですか?
まぁ、食事は譲歩しましょう。だが、宿泊ですよ。お泊りですよ。
メチャクチャ突っ込みどころ満載なのですが……。
「とにかくだ、俺はイヴにグランドステイKOGOのディナーを食べ、泊まりたい。お前、あの時、何でもします、と言ったよな。湯本紗枝ともあろう人間に二言はないよな」
ここまで嫌味いっぱいに言われたら、迎え討つしかないじゃないか!
悔しさいっぱいだが、「承知しました」と答え、当日はどんな方法でやり込めてやろうか、と早速、画策する。
そんな私に、課長は何故かティッシュを一箱投げてよこした。
「お前のところにも一箱置いておけ」
それはどういう意味? と首を捻り、課長の後姿を見送る。