奇跡? ペア宿泊券と強引な天敵課長
次は、案の定、美容院だった。
ここでも課長は「よろしく」と店長に私を引き渡すと、ソファーに座り、楽しそうに私を見つめる。
本当に調子が狂う。こんな課長、今まで見たことがない。
衣装に合わせ髪をアップにし、化粧を施してもらう。
その頃には、いつの間にか姿を消していた課長も戻って来ていた。
王子? 先程までのラフなスタイルではなく、フォーマルなパーティー用のスーツを着た課長が、薔薇の花束を持ち、にこやかに微笑む。
「うん、とても綺麗だ。今日の君は深紅の薔薇が良く似合う」
手に持つ花束を差し出す。
きっと、こんなシチュエーションじゃなかったら、今の言葉や花束を、鼻で笑って蹴散らしていただろう。
でも、今はクリスマスという魔法がかかっている。
「ありがとうございます」とニッコリ笑み、それを抱え、腕を取るよう促す課長の視線に素直に従う。
ここでも課長は「よろしく」と店長に私を引き渡すと、ソファーに座り、楽しそうに私を見つめる。
本当に調子が狂う。こんな課長、今まで見たことがない。
衣装に合わせ髪をアップにし、化粧を施してもらう。
その頃には、いつの間にか姿を消していた課長も戻って来ていた。
王子? 先程までのラフなスタイルではなく、フォーマルなパーティー用のスーツを着た課長が、薔薇の花束を持ち、にこやかに微笑む。
「うん、とても綺麗だ。今日の君は深紅の薔薇が良く似合う」
手に持つ花束を差し出す。
きっと、こんなシチュエーションじゃなかったら、今の言葉や花束を、鼻で笑って蹴散らしていただろう。
でも、今はクリスマスという魔法がかかっている。
「ありがとうございます」とニッコリ笑み、それを抱え、腕を取るよう促す課長の視線に素直に従う。