訪問者数1万人突破記念!②短編小説「恋愛リアリスト」
い、いないよね。

まさか、あんなの本気で言ってるわけないし。

本気でからかわれただけなんだろうし・・・

「どしたの?」

「え?」

「何か変よぉ、あ、ね、もしかしてほんとになんかあったの?」

ぎくっとして、私は慌てて否定した。

「まさか!」

即座の否定は、さすがに怪しいかって思ったけど

私の否定よりも、大和の視線は上にある。



何を見て・・・

そこで、ぎょっとした。

パーテーションの上に肘をかけて、微笑む入井和が、そこにいた。
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