伝説の華
〜1日目〜

早いことで今日は文化祭!

あたしもだけど、どうしてもテンション高くなるよね

空「全校1位になって、また焼肉たくさん食べるぞー!」

『おー!』

こうちゃんから後で聞いたんだけど、文化祭で売り上げが1位になったクラスは焼肉食べ放題券貰えるんだって!

体育祭の時にも焼肉食べ放題券だったから、みんな理事長は焼肉好きなんだって思ってるらしい

らいに何で焼肉食べ放題券なの?って聞いたら、安くつくからって言ってたけどね


あ、衣装は大人っぽくて落ち着いてる感じで、すっごくカッコイイの!

しかも、みんなに似合ってるって言われたから嬉しかった!

あたしの中ではれんが1番カッコイイけどね

もちろん、このことは誰にも言わないけどね

よし!

そろそろ始まるから気引き締めないと!


『キャー!!!カッコイイ〜!!!』

「あのぉ、名前教えてもらってもいいですかぁ?」

ゔっ

臭いし、ケバい

だけど、売上のために我慢しなきゃ

空「城坂 夢斗です(ニコッ」

「キャー!かわいい〜!」

お願いだから早く注文してよ

ここ話すだけの場所じゃないんだから

空「ご注文を伺ってもよろしいですか?」

「カフェラテ下さ〜い」

空「カフェラテ1つですね。
しばらくお待ちください」


ふ〜

やっと離れられた

あそこにいたら鼻曲がるよ

多分、ほかのお客さんもそういう人たちばっかりなんだろうな


詩「臭かった〜」

空「しおんの方も臭かったの?」

詩「しおんの方もってことは、あむの方も臭かったの?」

空「そうだよ」

詩「僕ね、名前聞かれて写真まで一緒に撮ったんだけど本当に嫌だった」

しおんの方があたしより大変だったのね

これだけで不満言ってたらキリがないね

臭くても頑張らないと

空「しおん。お互い頑張ろうね!」

詩「うん!」


空「お待たせしました。カフェラテです」

「ありがとうございます〜。
一緒に写真撮ってもらうことってできますか?」

空「いいですよ」

「ありがとうございます!」

空「いえ、ごゆっくりどうぞ」


愛「夢斗〜!
ほかにもお客さんたくさん来てるから早く接客にまわって!」

空「わかった!」


空「お待たせいたしました。
ご注文はお決まりですか?」

「君がいい」

「そうそう、君ね〜」

は?

何この2人組の男

あたし今、男装してるけど

空「お客様、僕は男子ですよ?」

「知ってるよ〜。
これからお兄さんといいことしない?」

空「すいませんがここはそういうお店ではないので無理です」

「そんなこと言わないでよ〜」

怜「ここはそういうのじゃないって言ってますよね?お引き取り願います」

「神代 怜だっ、逃げろ!」

空「ありがとう」

ポンポン

怜「少しは気を付けろよ」

空「うん」
< 144 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop