伝説の華
〜過去〜

あたしは中学2年生まで普通の家とは違うけど家族と一緒に楽しく暮らしていた。

普通の家とは違うところは、世界No.1の坂城組と坂城財閥であることかな。

あと、中1で世界No.1の愛狼に入っていたことだね。

学校にはあたしの家が組と財閥をやっていることを言っていなかったんだよね。

だから、誰も媚びてこないから友達はたくさんいて毎日が楽しかった。

それなのにこの幸せは一瞬で崩れさった。

あたしと空海の14歳の誕生日にあたしは両親にお願いして遊園地に連れて行ってもらったの。

この時に我儘を言わなければ今でもみんなで一緒に笑いあえたのかな?

朝から連れて行ってもらい閉園時間まで遊んでいたら急にあたしはお母さんに空海はお父さんに抱きしめられた。

不思議に思っていたあたしにお母さんは愛してるよと言って目を閉じた。

意味が分からなくお母さんの背中を触ったらヌルッとした感触がして手を見たら血がついていた。

お父さんの方を見ると背中から血を流していた。

「坂城組もこんなもんか。
子どもは殺さないでやるよ。」

そう言って顔をあげると笑っている男がいた。

この時やっと状況を理解した。

この男は坂城組を潰そうとして両親を殺したんだって。

その瞬間あたしの中の何かがきれた。

空「お前は許さない。必ず復讐してやる。」

「おー怖いこわい。」

そう言ってる割には顔は笑顔のまま誰かが呼んだであろう警察に連れて行かれた。
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