伝説の華
怜side

教えられてやってきたのは、海の近くの廃倉庫から少し離れた所

ここは光雷の元倉庫らしい

それより、音しねぇけど本当にいるのか?

空「お前の玩具になんかなりたくねぇよ」

あむの声か?

早く助けに行かねぇと

そう思った瞬間、倉庫に向けて走り出した

遼「おいっ、待て」

後ろでなんか言ってたりょうの言葉を聞いていたら、あむはあんなことにならったのか?

倉庫の入り口に行くとドアが空いていた

ニヤッ

あむは男と言い合いをしていたけど、男は俺に気づいたらしく気持ち悪い笑顔でこっちを見てきた

本能が逃げろって言ってるけど、遅かったらしく俺の方に拳銃が向いていた

バンッ

もうダメだって思って目を瞑ったけど一向に痛みがこなくて目を開けると、あむが目の前にいた

怜「あむ!?」

俺をかばったせいであむが撃たれたらしく、あむの腹からは血が流れていた

空「許さねぇ。
俺の仲間を傷つけようとしたな」

「ヒ、ヒイッ。
許してください!すみませんでした!」

それでもあむは気にせず男に向かった

その姿は俺が知っているあむじゃなかった

空「謝って許されることじゃねぇだろ!
あたしたちのの両親を殺したあげく、あたしの彼氏の夏希まで殺そうとしやがって!」

夏希っていうヤツはあむの彼氏だったのか

だから、俺は振られたんだな

あむは夏希っていうヤツを忘れられないんだな

バキッ

そう考えてるうちに男を気絶させたらしい

クラッ

怜「あむ!
何でそんなに無理すんだよ!」

撃たれたまま動いていたから、あむは限界だったらしい

空「れん。
あたしね最初はほかの人が好きだったの。
でも、気づいたら、れんのことが好きになってたの」

苦しそうに話すあむを見てると、いなくなりそうな気がして怖かった

怜「それ以上話すな!」

空「な、かな、い、で。わ、らって」

そう言って、あむは目を閉じた
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