伝説の華
「君たちはこの人たちの子どもかな?
一緒に救急車に乗ってくれるかな?」

気付かないうちに救急車が来ており、救急隊の人に言われ空海と一緒に救急車に乗った。

着いた先は家の近くの大きな病院だった。

数時間に渡り両親の手術が行われた。

その間に連絡を受けてらいとこうちゃんが来た。

萊「お前らの両親なら大丈夫だ。」

紘「そうだ。お前らを残したりはしない。」

お父さんとお母さんだったら大丈夫だそう思っていたのに赤いランプが消え出てきた医者が言った言葉に目の前が真っ暗になった。

空「両親は生きてますよね?」

『手は尽くしたんですが、残念ながら』

パァン

海「お前のせいだ!お前が我儘言わなければ親父とお袋は死ななかった!
お前がいなければこんなことにならなかった!」

医者がそう言った瞬間うみに頬を叩かれた。

海の言う通り全部あたしのせいだ。

萊「うみ、やめろ!あむのせいじゃないだろ!」

紘「空夢のせいじゃないからな」

らいとこうちゃんが何かを言っているけれど、あたしには何も届かない。

アタシノセイナンダ

アタシガイナケレバヨカッタンダ

あたしの中の何かが音を立てて崩れたような気がした。

空「ごめんなさい、ごめんなさい。
いやぁぁぁぁぁーーー」

バタッ

ここであたしの意識がとぎれた。
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