伝説の華
コンコンコン

夏「誰ですか?」

空「あたし」

夏「入って」

空「な、つ、き」

ポロッ

夏「会った瞬間に泣くなよ」

空「だって」

2年ぶりに話した夏希はあの頃と変わってなくて、優しい笑顔のままだった


夏「落ち着いたか?」

空「うん」

しばらく泣いたあたしは、ようやく落ち着いた

夏「久しぶりだな。大きくなったな」

空「久しぶりじゃないよ!
夏希が寝てから2年も経ってたんだよ」

夏「ハハッ。そうか、そんなに経ったんだな。
あむ、2年もの間1人にさせてごめんな」

空「寂しかった。
だけど、守ってくれてありがとう!」

夏「あぁ。
ちゃんと笑えてて良かったよ。
大切な人ができたんだな」

空「うん」

夏希にはバレちゃうよね

空「夏希が寝ている間に金龍の姫になったんだよ。
そこには愛狼や光雷のみんなみたいに温かい人がいるの」

夏「そうか。良かったな!
俺寝てる時にあむが泣いてる夢見たんだ。
俺が1人にしたせいで泣いてると思ったけど、良い仲間できたんだな」

空「ありがとう。
それと…」

夏「俺より大切な人ができたんだろ?
それなら、大切にしてやれよ」

夏希には何でもお見通しっていうわけだね

空「うん。
それと、入院してる間ここに遊びに来てもいい??」

夏「あぁ。
早く行きな、待ってるんだろ?」

空「ありがとう。
またね!夏希」


夏「まだあむのことが好きだ。
だけど幸せになれよ、あむ」

そう言って、微笑みながら夏希が言ってたことは知らない

怜「話し終わったか?」

空「うん」

怜「先に病室に戻ってろ。
少ししたら行くから」

空「分かった!」

どうしたんだろ?

まぁ、いっか!

何か用事あるだけだよね

病室に来たら、想いを伝えよ!

だけど、この考えは外れていてれんがある人と話してるなんて思いもしなかった

空夢sideend
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