伝説の華
空夢side

れん早く来ないかな〜

ガラッ

大きな音を立てて部屋に入ってきたのは大好きなあの人

空「れん、どうしたの?
そんなに急いで」

怜「あむ、好きだ」

空「え?」

一瞬、空耳かと思った

てっきり、れんはもうあたしのこと好きじゃないと思っていた

まだ間に合うの??

もし、間に合うならこの気持ち伝えないと

空「あたしもれんのことが好きです!
あたしをれんの彼女にしてください!」

怜「ふっ、当たり前だ」

ドキッ

そう言って、笑うれんを見るだけで胸がドキドキするあたしはかなり重症だね

しばらく、あたしたちは話をして面会終了の時間が来てしまったのでれんは帰った

1人だとこんなにも静かで寂しいんだね

早く明日になればいいのに

みんなに会いたいな





「坂城さん、起きてください」

昨日は気が付けば寝ていたらしく、もう朝になっていた

空「おはようございます」

「おはようございます。今日は検査をしますからね」

空「はい」


「検査の結果、どこも異常はありませんでしたので明日で退院できますよ」

空「はい。ありがとうございます」

やった!明日で退院できる!

ガラッ

愛「あーむー!お帰り!」

詩「お帰り!」

悠「お帰り」

遼「ふっ、やっと目覚めたのかよ」

玲「お帰り」

空「みんなただいま!」

病室に戻ると愛狼のみんなが迎えてくれた

あさの話によると他のみんなは忙しくて来れないらしい

少し寂しいけど、愛狼のみんなといれるからいいや

詩「りょうね、あむが目を覚まさない間ずっと泣いてたんだよ!」

遼「ちょ、それ言うなよ!」

いつもみたいに騒がしくなる病室

だけど、あたしのせいでみんなを悲しませたんだよね

謝っても許されないと思うけど、謝らないとね

空「みんなごめんね。
あたしのせいで迷惑をかけちゃって」

遼「バーカ。
誰も迷惑なんてかかってねぇよ」

詩「そうだよ!
あむが目を覚ましてくれて嬉しいよ!」

悠「自分を責めるなよ。
みんな、あむが目を覚ましてくれただけで嬉しいんだぞ」

玲「あむはもっと迷惑をかけてもいいんだよ」

愛「あむのおバカ!
誰も迷惑なんて思ってないよ!」

空「ふふ、みんなありがとう!」

『あぁ(うん!)』

みんなが仲間で良かった

照れるから心の中で言うだけだけどね
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