伝説の華
空夢side

さくの過去は財閥関係か。

あおのこともあるから久しぶりにパーティを開こうかな。

さくは話し終わった後、あおと同じく泣くのを我慢していた。

空「さく。今のあんたには仲間がいるだろ。
たまには甘えてもいいんじゃないのか?」

朔「それだとみんなに迷惑がかかるので…」

空「馬鹿じゃねぇのか?
仲間のこと迷惑だと思う奴なんかいないだろ。
あんたは1人じゃない。」

朔「僕は、1人じゃない?」

空「あぁ。
だから泣きたい時は泣けばいいんだよ。」

朔「あ、りが、と、う、ござい、ま、す」

やっと泣いたか。

あの人が言ってたけど、泣くのを我慢する人は強がっているだけで強いわけではないと。

人は生きていれば必ず他の人に迷惑をかけることをさくは忘れていただけ。

さくの闇を取り除くためにこれからは忙しくなるな。

ハァー、頑張るか。

朔「ゆめとありがとな。」

空「あぁ。
あと、敬語ない方がいいよ」

朔「ハハッ、そうだな。」

いい笑顔だな。

話す前はどことなく暗い雰囲気があったけど、今は本物の笑顔だからよかった。

朔「聞きたいことあるんだけどいいか?」

空「なんだ?」

朔「朝持ってたお菓子はなんだ?」

空「あれはなぜか毎朝正門で女子から渡されてるんだよ。」

朔「すごいな。」

空「そうか?まぁ、美味しいからいいけどな。」

朔「それとなんでゆめとの周りはパンダがいないんだよ!」

空「パンダ?あぁ、女子たちのことか。
あれはタイプを聞かれて臭くなくて化粧が薄くて静かな子って言ったら次の日からあぁなった」

朔「そうなのか。さすがゆめとだな。」

褒められても嬉しくないな。

そんなことは言わないけどね。

空夢sideend
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