伝説の華
朔side

今日はパーティがあるため父親に呼ばれた。

どうせ俺のことなんか必要じゃないくせに。

「いいか。
菅田財閥として恥のない振る舞いをしろよ」

ほらな。

親父が気にしてるのは世間体だけ。

パーティ会場に入ると世界No.1坂城財閥の社長に挨拶をしにいった。

「坂城様。
この度はパーティにご招待いただき、とても光栄です」

「いえ、こちらこそ来ていただいてくださりありがとうございます。
それより少しお時間よろしいですか?」

「はい」

坂城 空夢

高校生にして社長。


さっきのやり取りを聞いているだけでも俺よりも優雅な振る舞いなのが分かる。

いや、俺じゃ比べものにならないくらいだ。

親父のことは待ちたくないから中に入るか。

海「さく?」

朔「うみか。どうしたんだ?」

海「坂城 空夢って何処にいるか分かる?」

朔「さっき親父と話にいった」

海「そっか。ならいいや」

そういえば、うみ坂城財閥なんだもんな。

今は家出をしているらしいけど。

「さく!少し時間いいか?」

しばらくうみと話していると親父に話しかけられた。

朔「今さら話すことなんかありません」

空「そんなことをおっしゃっていてもあなたの気持ちはお父様には伝わりませんよ?
少しだけ話してきてはいかがですか?」

ハァー。

坂城財閥に言われたら話すしかないな。

朔「分かりました。
お父様、外で少しお話しましょう」

「あぁ」
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