ピュアな瞳
「芯ー!!いる?りんりん連れてきたよー!!」
「失礼しまーす。あ、今日は案内ありがとうございました。」
「ああ、どういたしまして。あめもおいしかったですよ。」
「あ、お口にあってよかったです。」
はぁー・・・、ダメ。あたし、芯君相手には絶対敬語になっちゃうよ。同級生なのに、妙に大人びてる気がして・・・。

「片桐さん、生徒会に入って頂けるのですか?」
あ、そうか・・・。それを決めにここに来たんだ。
「えっと・・・、今考えている最中です。波留くんに誘われて。」
「そう!俺が誘ったんだー!!りんりんいると、場が華やかになるでしょ♪」
「そうですね、女性の方がいて下さると助かりますしね。」
そう言って、芯君はニッコリと笑った。

・・・うん?あたしは、また芯君に対してなにかが引っかかった。
別に、今普通にニッコリと笑っただけなんだろうけど。
でも、何かこの笑い方に引っかかるんだよね。

なにがだろう?
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