ピュアな瞳
あたしの目にそんな力がある…の?


「俺は今まで人前では猫をかぶっていました。しかし、凛のこの目は騙せませんでした。無邪気になんで本当の自分を出さないの?なんて言って来て。俺はこの時、あぁこいつだって何かを感じました。凛は、心の凄くきれいな奴です。だからこそ、こんなきれいな目をしているんだと思います。俺は、凛に出会ってなかったら一生自分が出せることはなかったと思います。だから、俺は凛と共に一生を過ごし凛を幸せにしたいと思います。どうか、こんな俺たちを温かく見守って下さい。そして、凛。」

芯君は、ゆっくりあたしの方を向いた。


「愛してる。」


会場からは溢れ出すぐらいの拍手が沸き起こった。


あたしの目からは、一筋の涙が流れた。
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