ピュアな瞳
★生徒会室



「おい、凛。」
俺は、普通に呼んだだけなのに凛はビクッとした。

「あ・はい・・・。」
「なにやってたんだ・・・?」
「ご・ごめんなさい。」

いや、俺は謝ってほしいんじゃないんだけど・・。
凛の口から、なんでああなったのか聞きたいだけなんだけど。
そんなことを考えていると、俺の口から自然にため息が出た。

「はあー・・・。」
凛は、またビクつく。
・・・びびるなよ、ったく。俺は、またイライラしてきた。

「な・何?」

「凛、喧嘩するなら相手考えろよ?桜塚とか腹立つのはわかるけど、後で何してくるかわかんねーぞ?」

俺は、言うことだけ言ったらスッキリした。

「えっ?」

「桜ちゃんは、根性まがってるからね♪」

ナイスフォロー、海斗。

「あっ・・・、そうなんだ。でも、波留くんそれって笑顔で言うことじゃないよ。」

「別にいいし。でも、手を挙げるとかさー、最低だよ。りんりんの可愛い顔が傷ついちゃうよ。」

「可愛い顔って・・・。あたし、可愛くないよ?・・・あっ!!!芯君」

「なんだ?」

凛は、思い出したように俺を呼んだ。

「ありがとう、叩かれるのかばってくれて。嬉しかったよ★」

俺は、一瞬ドキッとした・・・・。やばい、あの笑顔・・・。

「別に・・・。顔はれたら困るだろ?ほら、もう仕事するぞ。凛、お前は広報しろよ。」

俺は、照れたのを隠すかのようにぶっきらぼうに答えた。

「はーい、芯君が庇ってくれたから、お仕事頑張ってやります♪」

「・・・単純」

俺は、こんな風に答えたが、実際ドキドキしっぱなしだった。
やばいこいつ可愛すぎ・・・。

「うるさいなー・・・。」


はぁー・・・、海斗の奴こっちを見てニヤニヤしてるし。
・・・帰り、絶対からかわれるな。

しかたねーか・・・。昨日言われたことが当たってたから。

そう、俺は凛に惚れてたんだ・・・





< 26 / 158 >

この作品をシェア

pagetop