ピュアな瞳
★2-A

「芯君!!あたしたち、学年旅行で遊べないの?あたし、少しは遊びたいよー!!芯君は?めんどくさいでしょ?遊びたくないの??」

あたしが、言い終わった瞬間、芯君の顔が歪んだ・・・。

しまった!!教室の芯君は表だった・・・。
表の、芯君はめんどくさいなんて思わないし・・・。やばい!!


「残念ながら、遊べないですねー。私は、めんどくさいなんて思いませんよ?私たちの努力でみなさんが楽しんで頂けるなんて最高じゃないですか。」

「そ・そうですね・・・。ごめんなさい。」
・・・絶対、思ってないくせに。

「わかってくださいましたか。頑張りましょうね、3人で。」
「・・・はい。」

うぅ・・・笑顔が怖い。
もう、教室に戻ろう・・。ここにいるのは、危険だ。

あたしが教室に戻ろうとしたとき耳元で芯君がつぶやいた。


「放課後、楽しみにしとけよ♪」

うぅ・・・放課後にならないで下さい。
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