ピュアな瞳
「光ちゃーん!どこにいるの?光ちゃーん!」

…返事なし。
光ちゃん、どこにいるんだろう?

ってか、この森大きすぎ!!一人じゃ、全部探せないよ。

…一旦、帰って芯君に手伝ってもらお。


あたしは、来た道を引き返すコトにした。

…歩く事20分。


「ここ、どこぉ‐…。あたし、道に迷っちゃった?」


あたしは、どうも極度の方向音痴みたい。

はぁ‐、どうしよう。



…神様って酷いね。
最悪には最悪が重なるみたい。

「あ…、雨。」

ザァー…。


あたし、どうなるのかな?


こんな事を考えていたら、自然に泣けてきた…。


うぅ‐、泣いてる場合じゃないのに…。光ちゃんも、一人なのに…。しっかりしろ!あたし!

人間、頭でわかっていても行動には移せないこともあるみたい…。

実際、あたしは涙が止まらなかった。
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