ピュアな瞳
そんな感じで、俺たちは職員室についた。

「では、ここですので。また、会えると良いですね。」

俺は、とりあえず思っても無いことを言っておいた。
表顔なんでね、今は。

「あ、はい。ありがとうございました。」
「どういたしまして。」

おれが、教室に戻ろうとした瞬間、呼び止められた。

「あ!!これお礼です。」
・・・お礼?案内のか?しかも・・・

「あめ?」
「はい、それすっごくおいしんですよ★・・・あ、セレブはこんなの食べないですよね・・・。・・・ごめんなさい。」

こいつ、おもしろい・・。俺にお礼って渡してきたのはすっごい安そうなあめだし、勧めておきながら、謝っているし・・・。おもしろい・・・。そんなことを考えていたら、自然に笑ってしまっていた。


「ふっ♪ありがとう、貰っておくよ。では。」

そう言って、俺は今度こそ教室に戻った。転校生の、名札をきちんと見てから。
・・・片桐 凛か・・。おもしろい女(笑)



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