恋彼〜NAMIDA〜
第5章 事件
愛side
――――――…翌日☆
あたしは8時くらいに目が覚めてリビングに行くと、友梨と美夏が化粧をしていた。
愛「おはよー。早いね?」
美夏「おはよ。昨日、大丈夫だった?」
そ、昨日。
自分の気持ちに気づいてしまって、ずっと方針状態だった。
美夏「愛-?大丈夫か-?」
そんな美夏の声も耳に入らないまま、部屋に戻って寝てしまった。
愛「大丈夫。ごめんね。」
美夏「全然。つか、早く準備しな?」
あたしはうんと返事をして部屋に戻った。
部屋に戻ると携帯が鳴っていた。
愛「はい。」
『お前は引っ越しをしたのか?』
誰だかすぐに分かった。
愛「したけど何?」
『何で報告をしない?』
愛「する必要あんの?」
『ある。俺はお前の親だ。』
こ-ゆ-時だけ、父親面する。
『何処に住んでる?』
愛「学校の近くのマンション。」
『家賃はいくらだ?』
愛「分からない。」
『誰かと暮らしてるのか?』
愛「関係ないじゃん。」
『ある。』
愛「うっさいなぁ。友達だよ。」
『親に向かってその口の聞き方はなんだ。』
愛「"親"なんだ。」
『なんだと?』
愛「お仕事の時間じゃ無いんですか-?お父さん?」
あたしは嫌味たっぷりに言った。
『………一緒に住んでる友達と言うのは、北学の子か?』
愛「だったら?」
『あれだけ、関わるなと言っただろう?』
愛「学校に友達が居て、何が悪いの?」
『深く関わるなと言ってるんだ。なのに、一緒にすんでる?ふざけるな。』
愛「別にいいじゃん。迷惑かけて無いんだし。」
『迷惑をかけてない?充分、掛けている。院長の娘が北学に通ってるってだけで恥だ。』
愛「あそ。じゃあ、娘は頭の良い学校に通ってますって言えば?」
イライラする。