恋彼〜NAMIDA〜
陵「言いたい事だけ言いやがって。」
俺はその日、高校の入学式前日の夢を見た。
秀「陵、何があっても高校は卒業しよ-な。」
陵「何だよ、いきなり。」
秀「真面目に言ってんだよ。」
陵「はいはい。」
秀「俺、陵と双子だって思ってるから。」
陵「はぁ?」
秀「小さい頃からずっと、一緒に居て、俺達は2人で1人だからな。1人で何でも抱え込むなよ。」
陵「分かってるよ。」
秀「約束しろ。何があっても1人で決めないって。ちゃんと、俺に言え。」
秀はそ-言って、小指を出した。
俺は、その小指に小指を重ねた。
秀「後、高校も辞めないって誓え。」
陵「ん。」
秀「よっしゃ、高校卒業するぞ-!!」