恋彼〜NAMIDA〜



音がしたドアを見てみると秀達だった。


秀と友梨、京と美夏だった。



秀「悪いな。全部聞いた。」


陵「………。」


友梨「陵のせいじゃないよ。」



……。


京「お前のせいじゃねーよ。薬やってたあいつらが悪いんだ。」


美夏「そーだよっ。」


確かに、薬をやってた奴が刺したかもしれない。



だけど梓が死んだのは俺の変わりになったからだろ…?



陵「梓は、俺の変わりに刺された。
そーだろ…?
俺が刺さそーだったから、梓は俺をかばったんだよっ!!」





ドスっ


秀に殴られた。



秀「確かに、薬をやってた奴等が悪い。
梓はお前をかばって刺された。


でも、それはお前のせいなのかよ…?



違うだろっ!!


梓はお前のせいで死んだんじゃ無い。



お前の為に死んだんだ。」


俺の為…?



秀「お前が俺のせいで梓が死んだと思っててどーすんだよ…。


梓はお前だからかばったんだよ。


お前に生きて欲しいから、お前に幸せになって欲しいから、お前の為にかばったんだよ。」




なんでだよ…?


秀「梓に聞いたんだよ。友梨と美夏と一緒に。


あたしは、陵が危険な目にあったらあたしが助けるって。


陵には幸せになって欲しいから。


あたしは、陵にだけは幸せになって欲しいからって。

あたしは陵が居なかったら生きてないって。


小さい時、陵が毎日話しかけてくれなかったら、あたし生きてないって、陵には感謝してもしきれないって。」














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