恋彼〜NAMIDA〜
風が吹いた。
東京全体が見渡せる所。
そこに梓は眠っている。
陵「梓、元気か…?
今まで来なくて悪い。
寂しかったか?
お前は素直じゃないから寂しくなんかねーて言ってんだろーな。
今日は一番乗りだろ…?
いつもは、絶対に秀達が必ず来てるからな………。
あいつら、毎日交代で来てるんだよな…?
毎朝、朝早く起きて梓の所来てるの知ってたよ。
見ない振りしてただけ………。
梓が死んだって思いたくなかったからな………。
でもさ、あいつらのおかげで前向けそーなんだ。
あいつらがいれば毎日楽しーよ。
愛が来てから、笑い声が増えた気がする。
気がするんじゃなくて増えたんだよな。
愛には感謝だな…?
梓の一番の親友って愛の事だったんだな。
知らなかったよ(笑)
週1で会ってたよな?
何があってもさ。
それだけ大事な奴だったって事だよな…?
愛が梓の事俺に聞かなかなったら、いつまでも俺は引きずってたよな。
まじに愛に礼言わねーと。」
ブーブー
陵「…はぃ?」
『お前さぁ、1人で黙って行くとかなくね?』
陵「は?」
『焼肉おごれよ。』
陵「まじかよ………。」
秀「絶対だぞ。」
陵「は?」
後ろから秀の声がした。
後ろを向いた。
陵「秀………。」
秀「ほかの奴等は寝てるよ。」
陵「何で、わかった?」
秀「何年一緒にいると思ってんだよ。」
陵「だよな…(笑)」
秀「まじでよかったよ。お前がやっと自分で梓のとこ来れるよーになって。」
陵「今まで悪かったな。」
秀「別にー。」
陵「…ありがとな。」
その後、ずっと黙っていた。