恋彼〜NAMIDA〜
愛「上がって、上がって。あっ、らいとじゃん。」
らいと「どーもー♪」
愛「今から、美夏と2人で出掛けよーと思ってたんだけど。」
リビングに入ると、美夏がメイクをしていた。
美夏「あら。珍しいお客さん。」
なんだ、こいつ目赤っ。
陵「泣いたわけ?」
美夏の肩がビクッと動いた。図星だな。
陵「何で、泣いた?」
美夏「泣いてないしー。いきなりどーしたのー?」
いつもより変にテンションが高い。
陵「美夏。」
美夏の肩がまた上がった。
美夏「だからぁー、何でもないってー。」
陵「じゃあ、何でこっち向かね-んだよ。」
愛「陵。そこまでにしといて。」
陵「黙ってろ。」
愛「陵!!」
陵「美夏。言えないなら、言わなくていい。だけど、無理して笑うな。」
愛「陵…。」
美夏「何で分かるの?愛と一緒に腫れてる目、メイクで隠したのに。」
愛「美夏?話したら?」
美夏「でもっ…。」
美夏がこっちを向いた。
目が真っ赤だった。