恋彼〜NAMIDA〜




愛「陵?」


陵「あっ、悪い。」


陵がやっとこっちを向いてくれた。


愛「助けてくれてありがとう。」


陵「別に。何かさ体が勝手に動いてた。」


愛「え?」


陵「何か、愛が襲われそーになったの見て、スッゲー苛ついて、気づいたら殴ってた。」


それって……


陵「助けなきゃいけねーって思って。何だかよく分かんねーや。」


陵?その気持ちって……



陵「なんかよく分かんねー。気にすんな。」


…………は?



気にすんなって……。


無理でしょ?
あんな事言われて。



てか、陵って鈍感…?



陵「なんか、悪いな。」


……えぇ?
終わり?
あたしどーしたらいいの?


陵「愛?」


ん?


愛「わっ。」


陵の顔が目の前にあった。

陵「大丈夫かー?」


愛「……っ、何で陵はいつもそーなの!?」


陵「は?」


あたしの口、止まれ!!


愛「何で、陵はいつも思わせ振りな態度取るのよ!!あたしの、気持ちも考えてよっ!!」



あたしの口、止まれ!!



陵「愛……?」


愛「あたしはっ、あたしは……











陵の事が好きなんだよ!!」












< 252 / 452 >

この作品をシェア

pagetop