恋彼〜NAMIDA〜




やっぱり、真冬だ。寒い。

秀「寒ー。こいつら本当世話焼けるよな。」


京「確かに。ま、別に苦じゃないよな。」


秀「だな。陵、よかったな。」


陵「何が?」


秀「愛の事に決まってんじゃね-か。」


あぁ。


陵「ども。」


京「本当、素直じゃね-よな。本当は、飛び上がりたいくらい嬉しいくせに。」

陵「うっせ。」


秀「なんかよ、愛が来てからお前笑うよ-になった。」


陵「そ-か?」


俺はいつもと変わんね-けど。


秀「まぁ、愛が来る前も笑ってたけど、作り笑いだったよな。目が笑ってなかった。」


愛が来る前は笑いたくもなかったからな。


陵「なぁ、知ってるか?愛っていつも本気で笑わね-んだよ。」


京「確かに。いつも苦笑いだよな。」


愛の本気の笑顔はさっき海で初めて見た。




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