私のご主人様

ん?なんか騒がしい気がする…。今何時だろう?

そんなことを考えていると、目の前の襖がスパーンっと開いた。

「!!…」

「!!」

お互いに驚いて固まる。

髪の毛茶色い…。目はちょっとつり目?私より頭1つ分くらい背が高い。

お互いに驚いて固まったまま、数10秒が経過する。

「…っ!琴音ちゃんいたー!!!」

「!?!?」

っひ!?なんで抱きついてるの!?なんで抱きつかれてるの!!?

よかったー!とか言いながら抱きついてくる男の人にどうしたらいいか分からず、されるがままになってる。

と、男の人の声に気付いたのか、あっちからこっちから足音がどんどん近づいてくる。

「いたー!!」

「なんだ屋敷にいるじゃないっすか!」

「逃げたんじゃなくて良かったぁ」

「?????」

なんのはなし…?

何故か泣き出す人までいて、もうどうしたらいいか検討もつかない。
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