私のご主人様

「かーなーたー?」

「だって種類多いんですもん!!」

「分かんねぇのに見栄張って買うんじゃねぇよ!」

「つうか、これ全部日用品?」

「家電も多すぎたんでやめました」

「日用品もやめとけよ!」

コント?

そんなやり取りをする奏多さんと伸洋さん。家電まで買わなくて良かった…。

ちょっと安心。でもこれどうしようかな…。本当は業務用っていうの買うつもりでいたんだけどこれもったいないし…。

「琴音、返品もできる。いるもんだけ省いとけ」

「!」

季龍さんいつの間に…。少しびっくりした。

でもそっか。返品できるんだった。

となると、じゃあどれがいいかな…。がさこそ漁って、個人的に好きなメーカーのものを出していく。

本当にスーパーみたい。楽しくなってきた。

「おい。いるもんはこっちに入れとけ」

暁さ…げふん。でも、呼び捨てはやだな。多分だけど年上だし…。

とりあえず暁くん?が持ってきてくれたのは空の段ボールだ。

「“ありがとうございます。暁くん…”」

「…ッチ」

舌打ちだけってことはいいのかな?
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