私のご主人様

「琴音ちゃん部屋戻る?俺ちょっと用事があるから抜けるけど…」

用事?珍しいな…。

首をかしげると、慌てたようにすぐ戻ってくるけどねと付け足してる。

「別に俺はいるし。トランプするか?」

「“いいですよ”」

トランプは私たちの寝る前のお遊びで、次の日の役割分担を決めるのにも使ってる。

なかなか白熱したりする。ちなみに連勝中です。

今日は何やるのかな。少しわくわくしてると視線を感じて廊下を見る。

…ん?

「琴音?」

「どうした?」

廊下を見て固まった私に、暁くんと奏多さんも廊下を見て、同じように固まった。

女の子がいる。私よりちょっとだけ年下かな?ここに来て初めて女の子見た気がする。

あれ、違う。季龍さんと奏多さん、暁くん、伸洋さんの4人以外に初めて会った気がする。

ん?そういえばご飯は50人分くらいって言ってたような。そんなにいるのかな?いるなら何で会わないんだろ?

ん~?
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