私のご主人様
「お嬢!何でいるんすか!」
「っ別にいいじゃん!」
「はぁ、やっぱ来たか…」
あ、そうそう。女の子。お嬢?…お嬢様?
そう言えばずっと思ってたけど、ここやっぱり財閥なのかな。お金持ちそうだし(着物とか見ててもそう思う)。
あれ、でもそうなら季龍さんってお坊っちゃまって呼ばれるよね?若ってなんだろ…。
うーんと悩んでいると、正面から衝撃。何事!?
見れば、女の子に抱きつかれてました。
「お嬢、ダメですって」
「奏多うるさい!2人だけずるいじゃん!!」
「季龍さんに怒られても知らないっすよ」
奏多さんと暁くんもお手上げ状態。言葉は丁寧なのに、完全に年下相手に話してる感じだ。
2人もこんな顔するんだなぁって、見てた。
「ねぇ、あなたでしょ?お兄ちゃんに連れてこられた人って」
「…」
「お嬢、琴音ちゃん、声出せないから…」
「あ、そうだった。はじめまして!私、永塚 梨々香(ながつか りりか)。よろしくね」