私のご主人様
「はぁ…」
「つ、疲れた…」
「はい。お片付けいきましょー!」
「はい…」
戻ってくるまで4時間はある。余裕で片付けられます!
意気消沈のみなさんを引き連れてお部屋に戻ろうとして、腕を捕まれて危うく転びそうになる。っ今日は危ないデーですか?
「琴葉、それどうした」
「お坊っちゃま、おかえりなさいませ」
「帰ってきたのは1時間前だけど」
冷静に突っ込まれました。
険しいお顔のお坊っちゃまの後ろには早瀬川様がいらっしゃいました。もちろん頭を下げます。
そう言えば遊びに来るってお坊っちゃまおっしゃってましたね。すっかり忘れてました。怒濤過ぎて…。
「で、それは?」
「お坊っちゃま、無礼を承知で言いますが、先に早瀬川様をお見送りになってくださいませ」
「あ、宮内ちゃんいいよ。俺もその傷気になる」
「だそうだ」
あう。早瀬川様の後ろに控える内藤様に視線を向けると、こちらもさっさと教えろと言う視線が飛んできています。
味方がいないっ!まさに四面楚歌ですね!?