私のご主人様

「で、ここちゃん。こいつらは家族の一員ね」

「!?」

家族…何人兄弟?というか男性ばかり?

伸洋さんが指さした男性たちは、私を見ると驚いて、そして大慌てで起き上がって整列された。

何だか怖いです。さりげなく伸洋さんの後ろに逃げる。

「「「「「はじめまして!自分(俺)は〇○Х□△$」」」」」

「???」

え、今なんて言いましたか…?

同時に何人も言ったせいで何を言ってるのか全然わからない。

そして小競り合いが始まってしまって、ドタバタしてる。あらら…。

「おいおい、1人ずつ話せって」

「なに騒いでるの~?」

「ここちゃん、また釣れたね」

「…」

梨々香ちゃんの登場に伸洋さんは笑う。

というより、梨々香ちゃんは食べ物の臭いというより、この騒ぎにやって来てくれたのでは…?
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