私のご主人様

抵抗するように踏ん張ると伸洋さんはニヤッと笑う。

嫌な予感!!と思ったときにはもう遅い。

ひょいっと肩に担がれた。

「!!」

「ここちゃん柔らかいね~スリーサイズは?」

「!?!?」

「伸洋、やめろ」

「へーへ。ここちゃん下ろすよ」

下ろされたのは季龍さんの隣。

伸洋さんのご飯にわさびいれてやる…。わさび寿司ならばれないかも。

復讐の方法を考えていると、目の前に多分お茶がなみなみと注がれたグラスを差し出される。

それを受けとると、伸洋さんがグラスを掲げた。

「それじゃ、新しい家族のここちゃんの歓迎を祝って、かんぱーい!」

「「「「「かんぱーい!!!」」」」」

え?グラスを交わして一気にグラスを空ける厳ついお兄さんたち。
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