私のご主人様
「あれ?ことねぇどこ行くの~!?」
立ち上がって逃走。逃げた先は奏多さんと暁くんの間。
スポッと収まります。
「うおっ!琴音ちゃん!?」
「お前季龍さんのとこ…」
うう、こっちの方が落ち着く。
2人の腕にしがみついていると、暁くんに食えないと叩かれる。
「琴音ちゃん、食べてないでしょ。ちゃんと食べな」
奏多さんのお兄ちゃんモード発動しちゃった。膨れると、問答無用という言葉と共にから揚げを口に入れられた。
「琴音、離せ。食えねぇ」
「琴音ちゃんおいで。暁お腹減ってるから機嫌悪いよ」
奏多さんに引っ張られるまま、暁くんの腕を離すと黙々と食べ進める暁くん。から揚げばっかり食べてる。
ってあれ。向かえ側には少し顔が赤い知らない人たち。…奏多さんと暁くんだけじゃなかった。
何となく恥ずかしくなって奏多さんの肩に額をつけた。