私のご主人様

先輩方の先輩さん?に怒られている先輩方を尻目に暁くんと手分けしてチャーハンとスープをつけて、奏多さんがその場にいる人たちに配ってくれる。

怒っている先輩さんの分がつけ終わると、ようやくお説教は終わって、先輩方はその場で真っ白になって転がっていました。

「琴音ちゃん、あいつらがなんかしたら俺がガツンといってやるかんな」

もう十分すぎるくらいお灸を据えられてしまっているように見えるのは気のせいでしょうか…。

曖昧に笑うと怒っていた先輩さんは、私の頭をワシワシと撫でてから他の先輩さんたちの輪に入っていきました。

「琴音、それ貸せ」

自分達の分と怒られてしまった3人の先輩さんたちの分をつけて立ち上がろうとすると、先に机に運んでいてくれた暁くんが残りも運んでくれました。

その様子を見ていた奏多さんは笑って、真っ白になって転がったままの先輩方に視線を向ける。

「瀬名さん、相須さん、森末さん。琴音ちゃんが一緒に食べて欲しいそうですよ」

「「「っえ!?」」」

奏多さんの言葉にピョコンと起き上がる3人の先輩方。

先輩方やっぱり面白いです。
< 260 / 291 >

この作品をシェア

pagetop