私のご主人様

いそいそと移動してきた先輩方は私の正面に座る。ついでに、私の両隣には奏多さんと暁くんがいます。

何だろう。変な緊張感が漂います。

「改めて、瀬名です。よろしくお願いします!」

「!」

「あ、ずりぃぞ!俺は相須ですっよろしくお願いしやす!!」

「森末です。よろしくお願いしやす!」

自己紹介をしていただけました。

えっと、スキンヘッドの方が瀬名(せな)さん。金髪の方が相須(あいす)さん、サングラスの方が森末(もりすえ)さん 。

よし、覚えた!タブレットを手にとって打ち込んで先輩方に見せる。

『改めて、葉月 琴音です。こちらこそよろしくお願いします』

「そんなご丁寧にっ!」

「さっきは覗いてすみませんでしたっ!」

「そうだっすみませんでしたっ!」

「すみません!!」

ゴンッと机に頭をぶつけるくらい勢いよく頭を下げられる。

そこまでしなくても…。
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