私のご主人様

「まぁまぁ。そう言わずに。琴音ちゃん、明日はお昼作らなくていいから、その時間でテストね」

テストって…ここしばらく勉強してないから不安。

『テスト勉強の時間ください』

「…ごめん、参考書まで用意してない」

そんなー!更に自信喪失。

しょぼんと項垂れると、よしよしってされた。

「まぁ、そのまで気張らなくていいから。頑張ってね」

『教科は何ですか?』

「5教科」

殺す気ですか。

あっさりとくちにする奏多さんに、暁くんも流石にあり得ないと言わんばかりの顔。

それでも日付の延長も出来ないそうで、諦めて布団に潜り、しっかり睡眠学習をすることになりました。
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