私のご主人様

「琴音ちゃんごめんね。疲れたでしょ」

「コク」

「お詫びにシュークリームあげる」

そう言いながら袋から出したのは3人分の弁当と化粧箱が1つ。

受け取ると、化粧箱は結構重い。これ何個入ってるの…?恐る恐る箱を開けると、なんと6個も入ってた。

「とりあえず昼食べよう。俺もお腹減っちゃった。琴音ちゃん、それはご褒美だから1人で食べていいからね」

「!?」

先手を打たれたっ!さっさと弁当のふたを開けて食べ始める2人。

というよりこんなに食べれないっ!!しかもなんか高そうだよっ!

「琴音、シュークリームだけ食うなよ」

「お弁当食べてからにしなよ?」

じっと見てたから今食べようとしてると勘違いされたらしい。

首を横に振って、タブレットを引き寄せようとしてないことに気づく。

そういえばテストって言われて奏多さんがどこかに持って行っちゃったんだった。
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