私のご主人様

「あぁ、タブレットね。伸洋さんがなんか新機能が何とかって言って今預けてるんだ。ごめんね」

「!」

そうだったんだ。伸洋さんにお世話になりっぱなしだなぁ。…シュークリームお裾分けしようかな。

「ついでにそのシュークリーム、伸洋さんから」

「!?」

なんですと!?それじゃあこれ渡せないじゃんっ!!

…お酒のおつまみとか作ろう。その方が良さそうだ。

とりあえずシュークリームは横に置いて、お弁当を食べる。…お昼がお弁当になるとほぼ確実に大盛だからなかなかきつい。

そりゃ、ここは男性ばかりだからしょうがないし、用意してもらってる分際で文句は言えないけど、多い。多すぎる。

これ食べきってシュークリームとか絶対無理だ。

さてどうしよう。残して食べるのはどうかと思う。だけど、食べ切ったら絶対シュークリーム食べられない。

「…琴音、ご飯多いならくれ」

「!」

暁くんが救世主にっ!

首を縦に振って、3分の1くらい引き取ってもらう。ついでにおかずもちょこっと。

暁くんはなにも言わずにのせた分だけ食べてくれた。
< 271 / 291 >

この作品をシェア

pagetop