私のご主人様

「琴葉、ちょっと見ない間にきれいになっちゃって~」

「えぇ!?そんなことないよ?」

「成夜が見とれて動けなくなってたんだから、自信持ちなさい」

「っ!?ばばあ、何言ってんだよ!!」

「あら?琴葉に会えなくてそわそわしてたくせにぃ」

「黙れっ!!」

成夜とお母さんのケンカはいつもなので気にしない。

でも、本当に近所迷惑になりそうだったので、2人ぐいぐい家の中に押し込みました。

「琴葉、お昼なに食べたい?」

「オムライス!」

「ガキんちょ」

「木偶の坊!」

「あぁ!?」

「琴葉、バカはほっといていいからこっちおいで」

「はーい!」

お母さんに手招きされて、キッチンに入る。お母さんの作るオムライスは私にとってお母さんの味です。

早速一緒に作りはじめていると、昔もよくお手伝いするってキッチンに入れてほしくてお母さんに抱きついてたなぁってなんだか懐かしい気持ちになった。
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