私のご主人様

なんだかんだ言いながら出来たオムライスを3人で食べる。

久しぶりの味は美味しかったです!お袋の味って言うのかな。やっぱりいいなぁ。

「ねむ…。こと、昼寝付き合え」

「えー。お母さんと話したい!」

「うっせぇ。枕あった方が寝れんだよ」

お片付けが終わると、成夜が大あくびして私を捕まえる。

成夜は夜行性。だから昼はお昼寝してることが多い。そして、私がいるとおまけのように連れて行かれてしまうのです。

そして今日も抵抗むなしく引きずられて行く。お母さんはのんきにおやすみなんて言って、リビングを出た。

ずるずる引きずられ、小脇に抱えられ、成夜の部屋。

「きたなーい」

「うるせ!男なんてこんなもんだろ!」

「お坊っちゃまのお部屋きれいだもんね」

「ボンボンと俺を一緒にするな!」

散らかってる教科書やら野球の道具やらを蹴散らして(いいのかなこれ)、ベッドにぽいっとされる。

逃げる前に成夜の腕が巻き付いてきた。ぐるぢい。
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