そっと優しくキスする時

その日の放課後



「アー、りんちゃんいくぞー！」



りんの弟がいる一年生のクラスへ向かう３人




「俺、りんちゃんの弟会うの初だ〜
すっげぇワクワクする！」




「…学年アイドル転校生。
一ヶ月もいたら我が弟の噂を聞いたことあるはずだ。

ワクワクしないほうが身のためだ。」




ちひろの両肩をガシっと掴み、深刻そうに言うりん


「え〜〜俺、噂とか信じないタイプだし（笑）
それにりんちゃんのそのキャラ面白いわ〜〜（笑）」



ちひろはりんの頭をポンっとやり
レッツゴーと言わんばかりに進み出す






うわぁ〜〜、一年生の教室前の廊下通ってるとすごい一年生に見られてるよ（汗）




『りんちゃーん可愛い〜〜！！』
『ちひろセンパーイ！』
『かっこよすぎー！やば！』
『りん先輩美人すぎっすー！』





後輩からの2人への言葉がすごい羨ましいよ…！
わたしなんて！わたしなんて！！！





『あの真ん中のずんぐりむっくりなんだ（笑）おまけかよ（笑）』





君より先輩だからな！！（涙）
それに比定できないけどな！！！（涙）





りんの弟のクラスが目前の時




「姉貴達騒がれすぎ」






「あ、ゆきくん！」




真っ先にりんの弟ゆきに近づくあゆ。
ゆきはちひろより身長が低いものの、身長も高めでスラってしていて
りんに似て可愛い顔をしている




「よしよし、あゆまた一年に悪く言われてたな
気にすることないぞ」




うぅぅ〜〜。
やっぱゆきくん優しいよお




あゆのほっぺを引っ張りながらも優しい言葉を言うゆき





「もう！ゆき！
あゆを独り占めしないで！！！


ゆきはいつもあゆを…ブツブツブツ…」




「はいはい。姉貴ほんとうるさい。
とりあえずここでよ。
周りの奴らうざいから」




可愛い顔なのに男らしい口調




急いで学校を出り、りん達の家へ向かってる途中




「ゆきくんだっけ？俺少し前にこっちに転校してきた…『中谷ちひろだろ』」



「…よく知ってるね〜」




ちひろは苦笑いをしながら対応をする。