YOU&YOU

「杏璃―！美玲―！」

私たちが入ってきたのにすぐに気づいたなっちが走ってくる。

「おーなっちー！・・・と穂香？」

なっちの横にいるのはたぶん穂香・・・小学校の時と少し雰囲気が変わっっていて気付くのが少し遅れた。

「そーなのー！げんきー？」

穂香はニコニコしてそういった。この笑顔だけは昔と変わっていない。

「まぁまぁ、そういうのはイイとして、早く騎馬戦！始まっちゃう！」

穂香に何か言おうと思ったのだが、なっちが私たちを連れて観客席に行く。
そして、なっちが連れてきてくれたのは生徒席に限りなく近い場所だった。