7年越しのふたりの約束
思い出に浸っていると、着信がなり、愛しい人かもしれないと急いで確認すると、会社の後輩だった。
がっくりと項垂れながらも電話に出る。
「紗羽先輩!」
「どうしたの?」
「どうした、じゃないですよ!先輩が辞める必要なんてないんだから!!おかしいじゃないですか!?先輩は、尊さんのミューズですよ!!」
電話口で後輩がひとしきり話した後、紗羽は、オーシャンビューに映るイルミネーションを見ながら、この場所には似つかわしくないほどの、深いため息をついた。
昨日付けで、尊と一緒に入社した会社を辞めたのだ。
イタリアに行ってから尊の活躍は、目を見張るものだった。
二人が勤める会社は、日本では有名な服飾系の会社だが、尊の活躍で、世界のトップまで登り詰めた。
トップまで登りつめると、色々な所から業務提携の話が持ち上がった。
その1つの会社がイタリアにあり、業務提携が進んでいたのだが、それに"待った"がかかった。
イタリアの会社の令嬢が尊をえらく気に入り、結婚話をちらつかせてきた。そして、結婚間近だとメディアが騒ぎだした。
がっくりと項垂れながらも電話に出る。
「紗羽先輩!」
「どうしたの?」
「どうした、じゃないですよ!先輩が辞める必要なんてないんだから!!おかしいじゃないですか!?先輩は、尊さんのミューズですよ!!」
電話口で後輩がひとしきり話した後、紗羽は、オーシャンビューに映るイルミネーションを見ながら、この場所には似つかわしくないほどの、深いため息をついた。
昨日付けで、尊と一緒に入社した会社を辞めたのだ。
イタリアに行ってから尊の活躍は、目を見張るものだった。
二人が勤める会社は、日本では有名な服飾系の会社だが、尊の活躍で、世界のトップまで登り詰めた。
トップまで登りつめると、色々な所から業務提携の話が持ち上がった。
その1つの会社がイタリアにあり、業務提携が進んでいたのだが、それに"待った"がかかった。
イタリアの会社の令嬢が尊をえらく気に入り、結婚話をちらつかせてきた。そして、結婚間近だとメディアが騒ぎだした。