人生ゲーム
「あなたも参加者ですか?」
 
意外にも先に喋り出したのは彼の方だった。
 
「あ、はい」
 
詳しく聞かれなくても、こんな人気のないところにくる人間の目的地は一つしかない。
 
「その様子だと初めてのようですね」
 
黒縁メガネの奥にそびえる瞳が鋭い。
 
「なんで分かったのですか?」
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