人生ゲーム
「所持金、賞金はみんなで山分けするそうですよ。もちろん借金も」

「そうなんですか…」

「だから借金がいくらになっても誰かが沢山稼いでいれば問題ないです」

「……教えてくれてありがとうございます」

孝也は礼を言うと電話を切った。

耳から下ろし携帯を握りしめる手に力が入った。



どうして教えてくれなかったのだろう。



その疑問だけが脳内を駆け回った。
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