人生ゲーム
ふと美咲の脳裏に中学時代の記憶が蘇った。

受験を控えた中学三年生の冬。

周りの人間すべてが仲間でありライバルだ。

県内一賢いと評判の学校にも確実に通ると言われていた美咲。

正直余裕だった。

休み時間も机に向かってガリガリ勉強するクラスメイトを横目にしながら読書にふけった。

そんな美咲をよく思わない生徒がいた。
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